学校生活

卒業生の受験体験記(令和4年度入試)


目次

Aさん 高知大学 理工科学部 生物科学学科 合格

 みなさんは、これから暗記をしたり、問題を解いたりすると思います。そのとき、勉強の仕方は色々あると思いますが、受験生にとって一番大事なのはやはり、勉強をする時間だと思います。やり方なんかは1年間がむしゃらに勉強をしたら自然と自分に合った学習ができるようになります。まずは、それを目指して勉強を頑張ってください。
自分は大体平日6時間、休日12~15時間でした。1日でもサボると、その日は気持ちよく寝れないので、今日から習慣をつけるために、ゲームを消し、インスタなどのSNSをやめて勉強しましょう。それで、自分も先輩のお話を聞いて受験を頑張ろうと思いました。
 部活動について話していこうと思います。私自身も男子バレー部に入っていて、この時期(2年生の3月)ぐらいから、正直辞めたかったです。実際、親にも「勉強したいけ辞めようと思う。」と言ったりもしました。その時は、止められたんですけど、やはり、勉強に対する情熱は増すばかりで、部活でも身が入らない日々が続き、退部する直前まで行きました。結局、説得されて、自分も納得し最後まで頑張ろうとなったんです。勉強時間はあればあるほどいいと思います。最後までやりきって、気持ちよく切り替えてください。顧問の先生、自分自身と要相談です。
 最後なんですけど、1年間勉強してきて思ったことを言います。同じ時間勉強して、伸びる人はめちゃくちゃ伸びるんですけど、自分がどうかは1年間しっかり勉強しないと分からないと思います。ほんっとに辛かった1年間でしたけど、おかげで勉強に対する思いがさらに強くなって、大学でもさらに勉強しようって思えるようになりました。今から勉強できる体になるように、手が勝手に動いて問題が解ける、解けるぞーってなるくらい、一生懸命受験勉強頑張ってください。

Bさん 叡啓大学 ソーシャルシステムデザイン学部 ソーシャルシステムデザイン学科 合格

 皆さんは「受験」と聞くと、「勉強をひたすらする」というイメージがあるのではないでしょうか。私の受験期はそうではありませんでした。これから国公立大学へ合格するまでの体験談をお伝えします。
 私が叡啓大学を第一志望校にしようと思ったきっかけは、高校一年生の夏ドイツへ行った時、小学校低学年ほどの女の子が私のところへ「お金をください」と駆け寄ってきました。初めて難民の人と出会いとても衝撃を受けると同時に、同じ地球に生まれたのにこんな格差があっていいのかと強く感じました。そして、「国境に関係なく、貧困で苦しむ子どもたちの支援をする」という将来の目標ができました。叡啓大学には情報系、論理的思考力などが学べる思考型、英語の授業があります。だから叡啓大学で夢を叶えるために必要な能力を身に付けることができると確信しました。しかし、ようやく見つけた志望校は国公立大学でした。塾の先生には「あなたの成績で叡啓大学の合格は難しい」と言われ、自分自身の可能性に自信を失い、志望校決定直前で、「国公立大学に合格なんて絶対できない。」と思い込んでしまい、看護の専門学校に進もうと考えていた時期もありました。
 私のやりたいことを強く真剣に考えれば考えるほど将来の夢について強く思うようになり、担任の先生や友達も応援してくれました。根底にあるのは、国公立大学に入ることではなく、「貧困に苦しむ子ども達の力になりたい」。夢へ向けて本気で頑張ろうと心に決めました。
 しかし学力だけで他の受験生に勝てないことは分かっていました。だからこそ、他の受験生とは違う、大学側の印象に残るような事はできないかと、叡啓大学の学生にインスタグラムを通して沢山質問をし、大学側は「行動力のある人を重視している」という情報をもらいました。それからは、夏休みに1か月かけて志望理由書を考えたり、私が将来就きたい職業の方とZoomを通してお話を伺ったり、英語力向上のため毎日海外の方と電話するなど、目標に向かって必死に頑張りました。
 しかし、「努力すればすべて順調にいく」わけではありませんでした。叡啓大学へ入学するためには、英語ができなければなりませんが、どうしても英語の成績が伸びず、挫折を感じることも多くありました。それでも家族や友達、先生が応援してくれたおかげで何とか努力を続け、受験することができました。 
 それからは、今まで以上に物事を全力で取り組みました。面接練習、様々なボランティア活動への参加、受験準備のため、国土交通省や消防署に勤務する方にお話を伺いに行くなど、受験前1週間は夜もほとんど寝れず、体力的にとてもつらい1週間でした。しかし、受験勉強を通して自分の学びたいことを学び、夢に向かって努力する楽しさを知りました。受験当日は、後悔のないくらい準備をしていたことで、緊張もしましたが、楽しんで受験することができました。
 最後に私が伝えたいことは、夢をあきらめず、それに見合う努力をするべきだということです。私がそうであったように、夢を追いかける過程で必ず壁はあるはずです。それでも自分の目標を見失わず努力することで、夢に近づくことができるはずです。私の好きな先生が “Where there is a will, there is a way.”という言葉をくれました。意思があるところに道はあるという意味です。まずは強い意志を持てるよう、夢を見つけてみるところから始めてみてはどうでしょうか。

Cさん 広島市立大学 情報科学部 合格

 私は広島市立大学情報科学部に一般選抜で合格しました。3年生の4月末に部活を引退してから受験勉強を始めました。学校のある日は5・6時間、学校のない日は10・11時間勉強しました。私が通っていた塾は高校入試を受ける中学生向けの塾で、高校生に対しては自主学習のスペースを提供するタイプの塾でした。土日や長期休暇には塾が開いていないことが多かったので、私はよく公民館を利用させてもらいました。
 そんな私の受験期の中で一つのターニングポイントがあります。それは夏休み中の7月末の話です。私は成績の伸びを感じることができず、「私立大学に推薦で早く合格して安心したい。」と思い、私立大学を受験するか、国公立大学に向けて勉強するか悩んでいました。私立大学の推薦の願書の提出期限が近づくことでより悩みました。それからいろんな人から話を聞いた上で、私は国公立大学を目指して勉強を続けることを決心しました。今となってはその決断はとても良かったと思います。この時を振り返って、私が伝えたいことは三つあります。
 一つ目は人を頼ることです。具体的には学校の先生、塾の先生、先輩です。私はその全員に相談しました。決断するのは自分ですが、選択肢の量が相談するかしないかで大きく異なります。
二つ目は大学の受験について自分でよく調べることです。人に相談すること、自分で調べることはどちらも必須だと思います。どちらが欠けても駄目です。
 最後は自分に自信を持つことです。これについては Google などで「受験生・成績の伸び方」と調べるといいと思います。そうすれば、出てくる結果はどれも似ていますので、これほど書かれているのだからと、自信を回復することができるのでお勧めします。
次に、私がしてよかったと思うことを三つ話したいと思います。
一つ目は、自分の部屋では勉強しないことです。私は寝る前のリスニングの勉強以外の時は必ず自分の部屋以外で勉強しました。正月には私は勉強する場所がなくて、呉にある今は誰も住んでいない曾祖母の家に一人で泊まりに行くぐらいでした。
二つ目は、スマホは極力触らないことです。スマホはとても便利で勉強の効率を上げることもあると思いますが、むしろ無いほうが集中して勉強できると思いました。
三つ目は、記述問題は先生に添削してもらうことです。特に入試問題が記述式なら、その大学の過去問は必ず一度は、先生に添削してもらってください。先生方は自分では気づけない細かなミスに気付いてくれます。自分から動くことが大切だと思います。
これまで六つのこと、人に頼る、自分で調べる、自分を信じる、自分の部屋では勉強しない、スマホは触らない、先生に添削してもらうということの根源は遠慮しないことだと思います。あなたの周りの人は、あなたが受験で合格すればうれしいし、あなたの力になりたいと思っています。是非最後まで粘り強く頑張ってください。

Dさん 信州大学 農学部 合格

前期試験と後期試験を終え、個人的に「やっててよかった」と強く思うことを紹介します。
1つ目は、早めに勉強を始めたことです。私は運動部に所属していたのですが、1年生の春頃に勉強を始めようと思ったものの、朝は朝練に参加し、夜は部活後で疲労困憊だったため、まずは休憩時間の単語帳から始めました。2年生になり段々時間を上手く使えるようになり、余裕も出てくると数学や理科にも取り組みました。大学受験は3年生になるまでの基礎の仕上がり具合が勝敗を分けると言っても過言ではありません。3年生からは授業進度も早くなり、内容も難解になっていくため、並行して2年分の復習をするのはかなり大変です。その点、早く勉強に取り組むことで焦ることなく、淡々と受験対策に取り組むことができます。特に数学、英語は一朝一夕では伸びないため、難問は出来なくてもいいので早いうちからコツコツ継続して取り組む事が大切です。
2つ目は、好きな教科をひたすら磨いたことです。私の場合は大学でバイオテクノロジーの研究がしたいという思いもあり、生物に力を入れました。生物学オリンピックに挑戦したり、資料集や専門書を読んだりしたことで、より深い生物学の世界を知ることができ、モチベーションも高まりました。入試において生物が大きな武器になったのは勿論、生物の先生と生物の話題で会話が弾むなど、学校生活がより充実したものになりました。
3つ目は、最後まで諦めないことです。模試の判定だけで受験する大学を決めるのは本当に勿体ないです。まずは判定を気にせず、共通テストの科目数や傾斜配点、また二次試験で逆転可能な配点であるかなどを確認し、過去問を解いてみて自分との相性や今の自分に何が必要かを把握したほうがいいと思います。また、私は今年の共通テストで目標から大幅に下がってしまい焦りましたが、結果的にボーダーも大きく下がり、いけると思いきや本番で失敗し、A判定だったにもかかわらず前期試験は不合格でした。本当に最後まで何が起こるか分かりません。最後の最後まで諦めず、油断せず頑張って下さい。皆さんが志望校に合格できることを祈っています。

Eさん 県立広島大学 保健福祉学部 保健福祉学科理学療法学コース 合格

 私は学校推薦型選抜で志望校に合格することができました。推薦を受けて私が最も大事だと思ったことは、推薦の受験がある前に、共通テストなどの学力試験に向けた勉強を人一倍するということです。
 大学にもよりますが、私が受験した大学では推薦受験の内容が面接と小論文でした。推薦を受けるにあたって、その二つの練習を学力試験に向けた勉強と並行して行わなければなりません。推薦の受験が近づくと、推薦に重きを置き勉強がおろそかになってしまいます。そのため、受験勉強を早い時期から始め、夏休みなどにも多くの時間を勉強に費やす必要があります。勉強はもし推薦が不合格だったときに一般受験で必要となりますが、私は推薦受験でも大切になってくると考えていました。私は最初、推薦の練習をすることで勉強がおろそかになり、他の受験生に差をつけられることを恐れていたため、推薦で受かるという考えではなく、推薦のときの面接を通して、一般のときの面接で少しでも緊張が取れたらいいなという理由で推薦の受験を決めました。そのため、推薦の練習をあまりせず、一般に向けた勉強に力を入れようと思っていました。しかし、私は受験勉強を早くから始め、夏休みなども頑張ったため、塾の先生からは「このまま行けば一般でも受かるよ。」と言われ、推薦も力を入れて頑張ろうと思うようになりました。
 今までたくさん勉強してきたことが一般入試でも行けるという自信につながり、推薦当日もリラックスして受験できました。面接では失敗を恐れず、思う存分自分をアピールすることができました。多くの勉強が推薦で精神的に支えてくれました。そのために早い時期からの受験勉強をお勧めします。
 1年生は課題に力を入れ、定期テストのときに完璧に理解できるようにしておくと良いです。2年生は課題定期テストに加え、毎日英語を聞き、単語を見たりすると良いです。受験では応用力も必要となりますが、基礎が最も大切なので毎日少しずつ基礎を築いていくことが大切です。
私は進路が決まっても、共通テストまでは1日12時間を目標に勉強を頑張っていました。別にしなくてもと思うときもありましたが、最後までやりきることができました。この経験は精神的に大きくしてくれました。
最後に受験はつらいですが受験に一生懸命向き合った後は、必ず大きく成長することができます。受験生の一年は本当にあっという間です。悔いのないよう早いうちから頑張ってください。

Fさん 同志社大学 経済学部 経済学科 合格

今日は、受験を振り返って大切だと思ったことを2つ話そうと思います。
1つ目は、できるだけ早く自分に合った勉強方法を見つけることです。英単語を覚えるだけでも、見るだけで覚える、声に出して覚える、スペルを書きながら覚えるなどたくさんの方法があります。自分に合わない方法で勉強すると、時間をかけても成績が上がりにくいです。自分自身、数学の問題を、手を動かして解いていた時にはかなり成績が上がり、逆に頭の中だけで解いていた時は成績が下がりました。そのため、時間があるうちに色んな勉強方法を試したり、他の人からアドバイスを貰ったりして自分に合った勉強方法を見つけるべきだと思います。
 2つ目は、自分の最大限の勉強ペースを知ることです。最大限の勉強ペースとは、「例えば1週間で100個まで英単語を覚えられる」ということです。受験勉強で一番キツいと感じるのは、勉強量に見合った成果が得られないことです。しかし、最大限の勉強ペースを知っていれば余分な勉強を省け、計画を立てやすくなるので、他の人より有利な状態で受験に取り組めます。
私は今回の受験で同志社大学に合格しましたが、第一志望だった九州大学は不合格でした。落ちたとき、今まで勉強してきたことを全て否定された気がしました。私が参考書を買ったり塾に通えるように親が働いてくれた事を考えるととても申し訳ない気持ちになりました。大学に落ちた自分のことが嫌いにもなりました。皆さんには、こんな思いをせず来年の春に笑っていられるよう、この話が無駄にならないことを願っています。
時間はみんな平等に与えられているので、それを有意義なものにするかは自分次第です。卒業した時に後悔が残らないよう、毎日を全力で過ごしてください。

Gさん 福岡県立大学 人間社会学部 公共社会学科 合格

 私がこの大学で勝負するまでの道のりと、受験生として過ごした期間で考えたことを伝えます。
 元々、私は別の国公立大学を、共通テスト利用の学校推薦型選抜で受験していました。面接が共通テストの2週間後にあり、練習を重ね、本番も順調かと思われましたが結果は不合格でした。自分が思うよりも大学受験が本当に大変で、あなどってはいけないということを実感しました。一般試験では、共通テストの判定が良く、興味のある学部があった福岡県立大学の受験を決めました。そして、2次試験に向け、小論文の過去問に取り組みました。少し遅れたスタートでしたが、前・後期10年分の過去問を解きました。1題につき120分という解答時間で、資料読み取り型の小論文だったので、必然的に1日中小論文のことを考える毎日でした。小論文の練習は、量をこなすことが必要で、多くの時間を費やしました。実際、何より困難だったのは、気持ちを維持することでした。私はモチベーションを保つために音楽を聴きながら問題を解いていました。また、自由登校中も受験勉強が続いているので、できるだけ太陽を浴びて学校に行き、勉強するようにしていました。
 「努力は必ず報われる」という言葉がありますが、私は合格を体験するまで実感した経験がなく、少し疑問を持っていました。しかし、努力を継続することの難しさを知って本当なんだと思いました。そして、不合格も経験した私だからこそ、皆さんに伝えたいことは、失敗は怖くないということです。受験までを計画的に過ごし、努力を継続すれば失敗を武器にできるからです。失敗を知ることで私自身、打たれ強くなりました。
 高校で、もっとしておけばよかったなと思うことは、いろんな先生に相談することです。新鮮な考え方に触れることができたり、的確なアドバイスを聞けたりします。
大学選びは共通テスト後でも十分にできます。まずは、これから一つ一つの授業を大切にして今までの復習をしてください。最初から完璧を目指すのは難しいし、完璧ばかり求めても心が折れます。ただ、少しずつの積み重ねと継続は今からでも可能です。とにかく、行動してみてください。現在何かを頑張っている人はこれからも続けてください。
 最後に、具体的な私からのアドバイスです。学習する環境は選んで、整えた方がいいです。学校の補習を積極的に受ける、自習スペースなどを利用する、方法はいくつかあります。今後、どのように高校生活を過ごしていくか、決めるのは自分です。生半可な気持ちで勉強に取り組むと習慣化するし、自分が後悔すると思います。学校で放課後や長期休暇などに行われる補習は出て良かったと思いました。学校の良いところは、先生が生徒1人1人にしっかり時間をかけ、質疑応答をしてくれるところだと思います。3年生になると、模試も増え、その結果に一喜一憂すると思いますが体調管理も行いながら頑張ってください。応援しています。

Hさん 広島修道大学 経済科学部 現代経済学科 合格

私は共通テストと、私大の一般試験を受験しました。振り返ってみても本当につらく苦しかったです。一般試験は私大だからと少し甘く見ていました。大学によってはクセのある問題を出してくるので、とても難しい入試問題もあります。
 私が受験を通して思ったことは、毎日の学習の大切さです。少しずつ覚えれば、受験に向けて詰め込んだ勉強をする必要がなくなり、とても楽に勉強できます。一回のテストが終わってもそのテスト範囲の復習を忘れないでほしいです。私はこれらのことをしなかったので、よりつらい受験生活を過ごして後悔しました。だからコツコツ勉強すること、復習をすることの二つを大切にしてください。そして、どんなにやる気がなくても毎日勉強から離れないでください。
 私の受験勉強中のメンタルはボロボロでした。リフレッシュの方法として1つ目が、担任の先生やお世話になっている先生にたくさん弱音を吐くことでした。そこで励ましやアドバイスをもらうことは少なくありませんでした。2つ目が生活リズムを崩さないことです。睡眠時間、食事の時間、支度をする時間など、すべての生活リズムを守ることです。少しでも変わるとそれが気付かないうちにストレスになることもあります。それに、健康を保つための1番の特効薬にもなります。
 最後に、私が受験勉強中に気になったことを話します。10月ごろから推薦受験の人たちの合否が発表されます。沼田高校では多くの人が推薦を受験します。合格した人は受験から解放され、騒いだり、周りを気にせずに遊ぶ話をしたり、そういう人たちの会話が自習室や教室、廊下中に響いたりします。勉強中に会話が聞こえると、内容が入ってきません。早く受験が終わった人たちの中にも気遣ってくれる人もいますが、受験生は本当に神経質です。これくらいは大丈夫という言葉なんて無いと思います。まだ受験が残っている人からすると、受かったならそれくらいの注意は払えるはずだ、と感じます。早く合格した人たちの行動が、受験が残っている人たちのストレスに直結します。自己管理ができていないと残りの受験生を傷つけることになります。受験が終わった人たちは、残りの受験生と同じ立場に立って一緒に勉強を一生懸命頑張ってほしいです。頑張る人がいるからこそ頑張れます。私が受験勉強で感じたことを、ぜひみなさんの受験生活の参考にしてください。

Iさん 就実大学 人文学部 総合歴史学科 合格

受験勉強は思った以上にしんどかったです。いまから受験勉強をする人たちは想像していると思いますが、その何倍もきついです。
先生に受験勉強を早く始めたら後が楽といわれて、私は2年生の後半から勉強を始めましたが、全然楽どころではなかったです。正確には、「楽なのではなくてきついけど早く始めたほうが成績の上がるタイミングが早くなる」です。
 学習の仕方は、人それぞれですが、私は塾に入ってよかったと思います。塾に入るまで自己流でやっていましたが、なかなか伸びず不安に押しつぶされそうになりました。入ってから良い勉強の仕方がわかり、自主勉強の効率が格段に高くなったと感じました。夏休みは本当に大切です。その夏休みを自分流で勉強したことが大きな後悔となり、焦りと不安につながりました。なので個人的に私は塾を勧めます。
 もちろん、塾に行かなくても自分の一番合った勉強法を見つける人もいます。まずは基礎を固めていけばいいと考えます。国語だったら古文単語をやる。数学はチャートをやる。地歴公民・理科は夏休みに少しずつやり、最後の追い込みで詰め込めばいいと思います。英語はほんとに単語が大切です。英単語のテストがあると思いますが、その時限りの暗記ではなく、長期的に覚えられるやり方でやるなどして小さな積み重ねが重要になってきます。今からのホントに1日10分の単語暗記をはじめるべきです。ただ暗記をするのではなく、横の例文を声に出して読んだらほんとに勝手に体が覚えてくれます。英文と古文と漢文は声に出して読んだほうが覚えるのがはやくなりました。あくまで個人感想ですが、いろんな人にもおすすめされたので、もし覚えられないと感じたらこの方法を試してほしいです。

Jさん 広島市立大学 国際学部 合格

私の場合、1年生の時にはまだ志望校や将来の夢が決まっていませんでした。しかし、私立・国公立大学のどちらを受験するにしても学校推薦型選抜を考えていたので、日々の授業や定期考査は大切にしていました。古典や英語等の単語や文法はその日のうちに暗記するようにしていました。また、古典ではノートまとめを工夫してテスト勉強に役立てていました。1年時に配布された「学びのしおり」に私のノートが掲載されているので是非参考にしてみて下さい。
広島市立大学の学校推薦を受けられるラインは評定平均値が4.0以上、しかも校内から受験できるのは全国・市内公募それぞれ1人ずつです。担任の先生からは「評点平均値は4.5以上あるとよい」と言われてきたので、その数値を下回らないよう定期考査や提出物等に取り組んでいました。推薦をもらうにはまず校長面接があります。私は1か月前から準備を始め、大学の特徴や講義を調べたり、話し方等本番を想定して家族に何十回も練習に付き合ったりしてもらいました。校長面接では、3年分のマイスケジュール帳の記入が見られます。各教科の学習時間、1日の学習計画、今週の目標等を細かく書くこと。また、総合の授業の振り返りもまとめておくと良いです。
英語の小論文は、進路指導室にある過去問10年分を解いたり、広島市立大学へ学校推薦で合格した先輩から過去問を数年分借り、どのように取り組んでいたか等を聞いたりして対策しました。担当の先生には、5年分添削してもらい、訳し方や自分の意見の書き方の指導をしてもらいました。1年生の時から、英語の予習・復習は毎日していたので何か新しく勉強をするということはせず、とにかく過去問を解くことだけをしていました。近年では、自分の意見を書く問題が増えています。日々のニュースや新聞を見て知識を増やしておくと良いです。
面接練習では、3人の先生に計10回指導してもらいました。練習では、1つの質問に対してより詳しくより長く答えるように言われましたが、本番ではとにかく簡潔に答えることを求められます。会話のキャッチボールを意識して話すことで自然と簡潔に答えることができます。また、志望理由と将来の夢については詳しく聞かれます。自分の行きたい大学で何をして、どう将来につながるのかをはっきりと答えられるようにしておいて下さい。
最後に、本番の試験までは不安だと思いますが、受験生みな同じ思いなので自信をもって本番に挑んで下さい。応援しています。