学校生活

卒業生の受験体験記(令和2年度入試)


目次

Aさん 県立広島大学 地域創生学部合格

 自分に自信を持ち続けることが最後の最後に志望大学に合格出来た要因だと思います。私はセンター試験でマークミスを含む失敗をして、思うような得点を取ることが出来ませんでした。そのため志望大学の判定はE判定で親や友達からも、「もう第一志望は厳しいね」という雰囲気を感じ取りました。しかし、私はこの1年間で努力してきたことは他の受験生に負けていないという自信を持っていました。なので2次試験で自分の力を出し切れば逆転できると自分を信じて2次試験の勉強に取り掛かりました。その結果、前期試験では不合格でしたが、後期試験で合格することができました。

 この経験を通して私が言いたいことは、判定が良くないからという理由で簡単に志望大学を諦める、または受験しないのではなく、行きたいのであれば勝負してみることも大事だということです。そして、勝負するときには今までの自分に自信を持っていると大逆転も可能だということをみんなに伝えたいです。自分の口で俺は受かるという言葉を口に出すこともお勧めします。口に出すことで自分にプレッシャーをかけるのも良い方法だと思います。人にアドバイスをもらった時も最後は自分で決断をして欲しいと思います。もし落ちた場合も自分が選んだ道なので気持ちの整理もつきやすいです。

 受験生は本当に苦しいけど合格発表で自分の番号を見つけたときの喜びはその苦しさを弾き飛ばすくらいのものなので諦めず頑張ってください。

Bさん 筑波大学 情報学部合格

 あなたにとって、勉強とは何でしょうか。このことについて、少し考える必要があります。もしかしたら、あなたは勉強のことを「何の面白みも見いだせない青春の足かせ」と思っているかもしれません。あるいは、「しなければならない義務」でしょうか。そのどちらでも構いませんが、もしあなたが勉強というものに対しいくらかマイナスなイメージ持っているのであれば、そのイメージを変えることによって、あなたの成績を上げることができます。このことは、至極当たり前のことと言えるでしょう。つまり、あなたは勉強が嫌いなので勉強をしません。したがって、あなたの成績は上がりません。なので、もしあなたがこれから真剣に勉強に取り組もうと思っているのなら、勉強のことを好きになれとは言いませんが、悪いイメージを払拭するという努力を先にすることによって、楽になるよ、という話です。

 こんなことは改めて私の口から言わずとも、あなたはきっとわかっているでしょう。では、我々はどのようにして、勉強に対する悪いイメージを払拭すればよいのでしょうか。おそらく、その方法は一つではなく、人によって異なるものだと思います。そのため、あなたはあなたなりの理由や根拠で勉強を美化する必要があると結論づけることができるのですが、これで終わるのはあまりにも無責任なので、実際に勉強をほんの少しだけ好きになった私の例を紹介しようと思います。

 私は私の記憶の中に、不思議と今現在まで残り続けている、とある予備校(たぶん)のキャッチコピーを持っています。それは、「勉強だって青春だ」というフレーズです。「勉強だって青春?何をばかなことを言っているんだろう」と、私はこの言葉を聞いた時そう思いましたが、受験を意識して真剣に勉強と向き合い始めると、すぐにこの言葉の意味を理解できました。真剣に勉強を始めるということは、勉強の世界に入るということと同義です。世界があるので、当然そこにはコミュニティがあります。例えば、塾や学校において構成される勉強仲間や、受験勉強用に作られた匿名掲示板における不特定多数の同志。そういったコミュニティで、我々は競い合い、情報を共有し、お互いに敵にも味方にもライバルにもなりながら、切磋琢磨し高め合う。こういったことが、その世界ではいつもどこかで行われていて、その流れに我々はひどく自然に巻き込まれていくのです。

 そうした中で、私は最初、わからないなりに努力をし、少しばかりの結果を出しました。すると、私は自分の努力が偏差値という具体的な数値に反映されているという事実に感動し、うれしくなりました。また、その結果を教員の方々や両親といった周囲の大人たちに見せると、その結果を褒めてくれたりして、自分に自信が付きました。さらに、同級生から自分の成績を持ち上げられたりすると、少し得意げになったりもしました。そして、その時僕は、この勉強の世界で行われているこの一連の流れが、世で青春の象徴として祭り上げられているあの「部活」に似ていることに気が付きました。つまり、今ここに、勉強≒部活、青春≒部活、したがって、勉強≒青春といった具合に、三段論法的に「勉強だって青春だ」という主張がまかり通ることになったわけです。

 おそらく、私が言っていることをあなたはよく理解していないでしょう。それは、これが私のやり方だったからです。しかしともかく、上記のことを理解した時、私は人生で初めて勉強が少しだけ好きになり、悪いイメージが払拭されました。それはつまり、私が長い大学受験マラソンの第一歩を、正確に踏み出すことに成功したということを意味します。もちろん、これはあくまで一歩ですから、この先、私はスランプや迷走といった数々の困難に出会いながら、苦しく険しい道を走り続けることになります。しかし、終わってみればこの一歩が極めて重要であり、それによって私はこのマラソンを走りきり、第一志望に合格することができたとはっきり公言することができます。それは、勉強は青春であるという前提があるからこそ、私の高校生活が、大学受験生活が、最高に充実したものになったからです。

 私のこの三年間は、友情、努力、勝利、まぶしく輝く紛うことなき青春の日々でした。それはもちろん、私が参加していた部活動でもいい結果を残せたことなども一因としてありますが、最も大きな要因は、私が勉強というものに出会ったからです。きっと、もう一度高校生活を送るとしても、私はきっと、勉強の世界に入り込むことでしょう。だから、改めて私は声を大にして言います。「勉強だって青春だ」と。

Cさん 都留文科大学 教養学部合格

 私は山梨県にある都留文科大学・教養学部・学校教育学科に合格することができました。私は、高校3年間普通科体育コースに在籍していました。部活動は、バレーボール部に所属し、3年生の11月中旬まで全国大会出場を目指して活動していました。

 私が進路希望をはっきりと決めたのは高校3年生の夏です。それまでは、小学校の教員免許が取得できる大学を漠然と考えていました。3年生になり具体的な大学を探し始めました。小学校の教員免許が取得できること、学業とこれまで続けてきたバレーボールを両立できるという条件で、様々な大学をインターネットや資料の取り寄せなどをして調べました。そして、いくつかの大学の候補を挙げ、見学やオープンキャンパスに参加しました。その中で、都留文科大学へのオープンキャンパスの参加が進路決定に大きく影響したと思います。オープンキャンパスに参加することで、大学の雰囲気や部活動の様子などが分かり、自分の大学生活をイメージすることができました。また、実際に講義を受けることができ、自分の将来の夢の実現のためにこの大学で強く学びたいと思いました。

 私は、AO入試で受験しました。AO入試を受験する上で、評定平均値が一定値以上、部活動の実績があることが条件でした。私は、部活動と学業の両立を目標に3年間頑張ってきました。部活動に時間がとられるため日々の授業を大切にしていました。また、定期考査のときでも部活動があるため、直前の1週間の考査週間だけでは学習が間に合わないため、逆算して計画を立て、時間を上手く利用し効率よく学習できるように心がけてきました。さらに、センター入試も見据えて国語と数学と英語には得に力を注いでいました。体育コースだからと言って部活動だけを頑張ってきたわけではありません。3年間部活動と学業の両立をやり続けたからこそAO入試で受験することができました。

 皆さんに伝えたいことは、24時間はみんな平等に与えられているので、その時間をどのように使うか、何に使うかが大切だということです。具体的な目標を持ち計画を立て、諦めずに最後までやり続けることで自分の進路の選択を広げることができると思います。頑張ってください。

Dさん 広島市立大学 国際学部合格

 皆さん進級おめでとうございます。これから受験生と言われてもピンと来ていない人が多いのではないかと思いますが、3年生は本当にあっという間です。少しでも皆さんの力になれたらと思います。

 まず私が志望校を決めたのは3年の夏休み前頃です。なんとなく外国語関係の学部に進みたいと思っていたので、近辺の大学のオープンキャンパスに行って体験授業を受けて決めました。似たような学部、同じ学部でも授業内容は学校によって異なるので興味のある学部がある人は、時間を使いますが体験授業を受けて比較してみることをお勧めします。

 次に私の勉強方法ですが、過去問を解いてどんな問題が出るかを知った上で、できない・足りないところを勉強していくという対策を繰り返しました。また私は決めた時間だけ机に向かっただけで勉強した気になってしまうので、1日に何時間勉強するかは決めずにその日にする内容だけを決めて、後から「今日は〇時間勉強したな」と確認していました。ですが、勉強する方法も時間帯も自分に合ったスタイルがあると思うので、早いうちからいろいろ試してみてください。1番規則正しいのは、早く寝て早く起きて勉強する朝型だと思いますが、私は朝起きれないので深夜から朝の時間帯に勉強していました。(不規則なのでお勧めはしません。夕方寝ていました。参考までにどうぞ。)

 そもそも志望校が決まっていなくて、「過去問どころじゃないよ!」、「何をしてしたらいいのかわからない!」という人もいるかと思います。困ったときには英単語、漢字、古文単語を覚えておくことをおすすめします。これらは今からやっておくと後々楽です。保証します!他の教科でも、単語など基礎的なことを勉強しておくといいと思います。AO、推薦を考えている人も、一般試験を考えている人も、志望校の問題傾向を知ることが本当に大切です!しっかり対策すれば不安もなくなります。不安であれば先生に頼って対策してもらいましょう!良い結果を願っています。頑張ってください!

Eさん 安田女子大学 現代ビジネス学部合格

 私は安田女子大学にAO入試で合格しました。私は最初からAOで受けることしか考えていなくて、落ちた時のことは落ちた時に考えるつもりでした。

 これはあまり先生には勧められないことでしたが、本当にそこに受かりたいと思うならそれくらいの気持ちを持つことが大事だと思います。安田のAO入試は9月にあり、高等学校での評定平均、自己推薦書、面接が評価されます。私は吹奏楽部に入っており、7月末まで毎日部活がありましたが、成績を上げるために高3になってから、とりあえずは1学期中間・学期末の2回を頑張ろうと思い毎日放課後学校に残って勉強し、1学期の成績で5段階評価に直して4が2つ、それ以外は5まで上げることができました。私は元々3が何個もあるような成績だったので、合否を大きく左右する定期テストでどれだけ成績を稼ぐかが鍵になると思いました。

 私はまずテスト2週間前までに提出物を全て終わらせ、2週間前からは覚えたり・解いたり本格的に勉強を始めました。国語は本文を覚えるレベルで読み込み、公民はプリントと教科書の太字部分徹底的に頭に叩き込みました。数学は大嫌いでしたが点数は問題を解いた回数に比例することがわかりました。どの教科も先生に相談し、どのように勉強すればよいかアドバイスをもらい、実践しました。私はいかに効率良く勉強するかが大事だと思うので、「これはやる意味あるか」というのを勉強する時に常に考えた方がいいと思います。

 自己推薦書や面接内容を書く時は、字を書く時間が莫大にかかり、書いたり消したり大変なので、全てパソコンでやっていました。面接対策は、まず聞かれる質問を書き、その下に答えたい大まかな内容を単語でメモしました。その単語を覚えていたら、それについての話す内容が自然に面接の時に出てくるので文章を覚えることはしないほうがいいです。丸暗記してその文章を思い出しながら面接で話しても、気持ちがこもりません。文章を覚えないと面接できないなら、私はやめた方がいいと思います。私は8月中旬から練習を始め、計18回、10人の先生に練習してもらいました。自分の行きたい学科に関わりのある先生と、話しやすい先生に練習してもらうのがいいと思います。

 効率良く勉強・対策することが何より大事だと思います。AOのような面接系は情報収集した者勝ちだと思います。頑張ってください。

Fさん 広島市立看護専門学校合格

 私は広島市立看護専学校に推薦で合格することができました。私は3年の夏休み前まで医療事務科のある短期大学を受験する予定でしたが、学年主任の先生の助言により、急遽、進路変更し、看護専門学校を受験することにしました。進路変更をしたのが推薦受験まで約3か月しかないときで、当然のことながら推薦入試の対策をしていなかったので、間に合うのか不安で仕方ありませんでした。しかし、もうやるしかないという気持ちで、勉強を始めました。

 受験科目は数学Ⅰ、Aと現代文、それと面接でした。私はまず、過去問を1,2年分ほど解いて、問題の傾向を掴むことから始めました。どのくらいのレベルのどんな問題なのかなんとなく分かってきたら、問題集を使っての勉強に移りました。数学は黄色チャートを中心にやり、分からないところは先生に聞いてもう一度自分で解き、それを一通りやり終えたら、過去問を解いて先生に答え合わせをしてもらい、間違えたところを解き直し、黄色チャートや4プロセスで間違えたところと似た問題を解いていくということを繰り返していました。

 現代文は自分で基礎問題集を買い、1問1問丁寧にしっかりと解き、終わったら過去問を解いて先生に答え合わせしてもらい、同じ問題を繰り返し解くことはせず、先生に指摘されたことを見直して、意識しながら新しい問題に進みました。他には学校の漢字問題集を1日3ページずつ覚えていきました。私は家では集中できなかったので夏休みは公民館で、受験が近くなってからは、学校で勉強していました。学校で勉強すると、先生にすぐに聞きに行けるし、友達と少し息抜きでき、しかも、その友達も勉強しているのですぐに切り替えて勉強することができたのでおすすめです。

 面接練習は1か月前から始めました。面接はいろんな先生にやってもらったほうがいいです。先生によってアドバイスは違うので、自分がいいと思うものを汲み取っていってください。

 最後に、進路で悩んでいる人は、自分が納得するまで悩んでください。先生に相談するがおすすめです。色々提案してくれますよ!もし医療系とかで考えていたら保健室の先生に相談してみるのもいいと思います。最後まで諦めずに頑張ってください。

Gさん 広島経済大学 経営学部合格

 私は広島経済大学経営学部スポーツ経営学科に合格することができました。私は体育コースで3年の12月までサッカー部に所属していました。サッカー部では「入学した時から受験勉強!」や「1に勉強2に勉強、3・4飛ばして、5・6勉強、7にサッカー、8に休養」という名言のもと、3年間勉強と部活の両立に励んできました。

 私が進路をはっきり決めたのは、3年生になってからで、2年生の時はなんとなく大学でもスポーツについて学びたいなと思うくらいでした。私が志望校を決めた理由は、サッカーを真剣に出来ることと、スポーツについて学べるという両方のことができると思ったからです。私は本当に興味があることや好きなことが学べる大学でないと、充実した大学生活は送れないと思います。私は特別推薦入試という受験方法で入試をしました。推薦で受けたいと思っている人は、面接がある場合が多いので、早く志望校を決めて情報収集やオープンスクールに参加した方が良いと思います。オープンスクールで進学後受講できる講義の話を聞いたり、大学の雰囲気を感じたりすることは大切だと思います。

 高校で頑張ってほしいことは、勉強はもちろんですが、部活も頑張ってほしいです。私が受けた特別推薦入試では出願資格に評定平均、県大会ベスト8以上という条件があり、部活の実績が必要でした。このような入試方法もあるので、部活を頑張ることで大学進学上、有利になると思います。部活に入っていない人は自由な時間が多いと思うので、部活をやっている人に負けないように何かの実績を作っておくことが大切だと思います。

 最後になりますが、部活をやっている人は引退まで本当にあっという間なので、後悔のないようにやってほしいと思います。最初にあげた名言を、皆さんも心に刻んで、これからの学校生活を充実したものにしてください。