学校生活

卒業生の受験体験記(平成30年度入試)


目次

Aさん 広島市立大学 情報科学部(一般入試)

 僕は受験勉強開始から大学合格までの気持ちについて書きます。まず、僕が受験を意識し始めたのは、2年生の冬休み頃です。きっかけは部活の先輩達が必死で勉強している姿を見て、「こんなに焦って勉強はしたくない!」と思ったからです。僕の周りの人たちは、まだ誰も受験勉強を始めていなかったので、みんなより大きくリードした気でいました。

 実際に模試でも、毎回学年上位を取り、いい気になっていました。ですがその時、特に理由もなく第一志望にしていた広島大学はE判定でした。その当時の僕はそんなことを気にもせず、このまま勉強を続ければ余裕で合格すると思っていました。それから部活を引退する時期になり、その頃もまだ広島大学はE判定で、少しずつ焦り出しました。焦りを解消しようと勉強法や参考書をころころ変えるようになりました。そこから崩れていきました。偏差値は上がるどころかむしろ下がりました。何をすればいいか、何を信じていいかわからなくなりました。センター試験の1ヶ月前になると不安で眠れないことも増えました。当時は、将来やりたいこととかもなく、志望校も変わっていきました。その頃の自分の支えになったのは、やっぱりクラスの仲間の存在でした。みんなの頑張る姿を見て、何とか立ち直り、志望校に合格することができました。

 これから大学受験をする後輩の皆さんには、自分のように苦しんで欲しくはありません。そこで、僕からのアドバイスは3つあります。1つめは、受験勉強は今すぐ始め、且つ勉強法や参考書は自分にあったものを伸長に選び、最後まで変えない。2つめは模試の結果は良くても悪くても気にしない。3つめは、勉強とそれ以外の時のメリハリをつける。楽しむときはしっかり楽しんでください。まとめると、自分で決めたことは誰に何と言われようと信じ続け、最後までやり抜くこと‐これが大切です。自分に負けない強い気持ちで何事にも頑張ってください。応援しています。

Bさん 広島大学 理学部化学科 (一般入試)

 私が受験勉強をして感じたことや体験したことなどを述べていこうと思います。

 まず、できる限り早めに勉強を始めて欲しいなと思います。私は部活をしていなくて、「周りの人は部活で忙しいから有利だ」と思っていたけど、気付いたら引退し始めていて、焦って勉強を始めました。長時間勉強する気には、なかなかなれなかったんですけど、一度近くの公民館に勉強道具だけを持って一日こもっていたら、それからは受験モードになれました。だからみなさんも早く最初の一歩を踏み出して欲しいと思います。

 志望校に関しては、「とりあえず広大」って感じで漠然としていたんですけど、3年の後半で有機化学を学び、とても興味を感じたのでこの段階で科学科に行こうと決めました。私は受験科目を絞るとかはしなかったので、その辺の詳しい話はできないんですけど、絞るにしても絞らないにしても英語は重要なのでしっかりやって欲しいです。

 私は、理系科目が得意で英語が大の苦手な、いわゆる典型的な理系でした。模試では全然わからないし、全く間に合いませんでした。夏休みはほとんど英単語や熟語、文法に費やしたんですけど、全然点が上がらなくて、英語のない大学を探したりもしました。まぁほとんど見つからなかったんですけど。でも10月くらいの模試で急にぐんと伸びてて、先生方が「成績の上がり方は二次曲線」みたいなことを言ってたんですけど、本当だなと感じました。実際の点数はわからないんですけど、二次試験では自信のある出来になったし、おかげで合格できたんだと思います。皆さんも点数が伸びなくても諦めず、粘り強く頑張って下さい。

 最後になりますが、生活リズムはちゃんと整えてください。私は休日に昼まで寝て、そのままだらだらして一日が過ぎることが度々あって、特に冬はそれが顕著に現れていました。私の場合は家にいても勉強しなかったので、皆さんは外に出たり、自分に合った方法で、いいので決まった時間に勉強を毎日続けていって欲しいと思います。

 私は、高校入試の時に、広陵高校の推薦をもらえず、「沼田は受からない」と担任に言われていました。でも、そんな自分でも何とか大学に合格することができました。皆さんも後悔のないよう、目標をしっかり持って全力で頑張ってください。

Cさん 山口大学 工学部 社会建設工学科 (一般入試)

 僕が受験をする上で大切だと思うことの1つは、授業を寝ずにしっかり聞くことです。他の人が部活を引退して勉強している中で、僕は11月まで部活をしていて、さらに、塾にも行っていなくて自分で勉強をしていたのでとても焦りを感じていました。だけど、2年生の時くらいから、授業は寝ずに真面目に受けていたので、受験勉強をする際に、「わからないけど見たことがある」という問題が多くありました。全く見たことのない問題よりわからないけど見たことのある問題の方が、頑張って解こうという気持ちになったし、どうしてもわからなくて答えを見たときに時に、「あぁ、そういうことか。」と思うことができると思います。

 2つめはメリハリをつけることです。僕は絶対に勉強部屋にスマホを持ち込まないと決めていました。そうすることで、途中にスマホを見てだらだらと長い時間やるよりも、効率的に勉強できると思います。また、メリハリをつけるという意味ではマイスケジュールを使うのも良いと思います。(僕のマイスケジュールは3年間ほぼ真っ白です。笑)

 最後に、勉強方法は合うものと合わないものが1人ひとり違うと思うので、受験の時に困らないように、今から勉強方法を探しながら、少しずつ頑張ってください。応援しています!

Dさん 山口大学 教育学部 学校教員養成課程小学校教育心理学専修(一般入試)

 私が皆さんにお伝えしたいことは二つです。

 一つめは学校の補習に出ることです。私は二年生の時、赤点をとるほど日本史が苦手でしたが、何とかしなければならないと思い、三年生になってから補習に出始めました。そのおかげか、センター試験では目標には届かなかったものの、九割を超えました。自分一人だけで勉強していたら何をどうしたらいいかわからず、こんなに点は伸びなかったと思います。補習では、問題の解説はもちろん、基礎を身につけるための授業もあり、また、先生方が問題を沢山提供して下さいました。勉強方法は人それぞれなので補習に出ることが必ずしも正しいという訳ではありませんが、私のように何をしたらいいかわからない、というような人はぜひ補習へ出てみて下さい。

 二つめは学校をサボらないことです。私達が高校・大学へ通う一番大きな目的は勉強です。高校からは義務教育ではないので、皆さんが今学校へ通っているということは、自分の意志で、勉強をするために、入学させてもらって通っているということです。そのことを忘れないで下さい。皆さんの保護者の方が一生懸命稼いだお金で通わせてもらっているありがたみを感じて下さい。そしたら学校をサボるなんていう学費をムダにするようなこと、できないはずです。

 これからの皆さんの学校生活、そして進路が充実したものになるよう応援しています。

Eさん 大阪教育大学(一般入試)

 3−5組、サッカー部だった、松浦です。グランドで部活する人はわかるかと思いますが、サッカー部に一人ラグビー部が混じっていたと思うのですが、その人です。四月から大阪教育大学の中等保健体育学科に進学することになりました。なかなか聞いたことないと思いますが、国立の大学です。なのでセンター試験を受けて、二次試験は体育の実技だったので二次に関してはあまり参考にならないと思うので、センター試験の対策はどの様なものだったかを具体的にお話しできたらいいなと思っています。

 まず始めに、これからお話しすることは僕にあったやり方であって、全員に効果的だとは言えないということを前提に聞いてください。

 受験勉強をやらないと、と思っているそこのあなた!!まずは、TSUTAYAかフタバに言って、ビリギャルをみてください!!本当に泣けます。 受験勉強のやる気が起きます。担任の先生がお勧めしてくれてみたんですけど、みたその日から勉強のやる気が起きました。本当にいい映画です。

 では、真面目な話に戻ります。志望校を決めたのは2年の夏休みです。その時の偏差値は 43 (ベネッセ)でした。一年前のセンター同日体験の時は偏差値 42 でしたセンター試験の得点率で言うと、36.6%。学校の定期テストでも不振の可能性が出てくる得点率ですwそんな僕は、結局センター当日は、偏差値59、得点率73パーセント。これに関しては我ながらよくやったなと思っていますw

 ではこの一年何をしてきたのか、教科ごとに、次に少しだけ個人的なことを言って終わりにしたいと思います。まずは何事も「音読」が大事です。声に出すことで自然と飛ばしてしまっていたことが頭に入ります。また、英語では速読につながります。また何かを勉強する時は「短期間でやる」のがとても効果的でした。英単語であったり、古典の文法、地理、などは一週間単位でギュッとまとめてするのがオススメです。なぜなら他の単元の知識とつなげて覚えられたり、何度も出てきて定着度が上がったりするからです。

 まずは、英語。センター同日では67点でしたwそれが当日は161点まで上がりました。では何をしたのか、順番にいきます。まず、単語を死ぬ気で覚えました。ターゲットをひたすら読んで聞いて書く。これを同時に二ヶ月ぐらいずっとやっていました。よく言われている目安は長文問題の一行に3つ以上わからない単語があれば単語学習を優先させるべき、と言う感じです。聞くと言う動作はターゲットにはアプリがあります、そこで音声が無料で聞けるのでそれを聞きながら、また書くと言う動作はノートとボールペンを買ってきてひたすら書く。ボールペンを結局3本ぐらい使い切りました。それぐらいしたら大体基本の単語は頭に入ります。ここから、文法の学習に入りました。まずは文法書を熟読。お勧めは「ヴィンテージ」です。大体二、三周しました。まずは、とりあえず読む!!

 二周目は解きながら読む。そして、みたことあるな、という状態にしてから実践問題をやるという形です。実践問題を解くときには、解くと同時に空いているスペースになぜこうなると思ったのかを日本語で書きながらとき、考え方があっているかを答え合わせするのが効率的でした。この方法を思いついたのが、センター試験1ヶ月前ぐらいだったのでもっと早く思いついておけばと思っています。文法が大体固まったところで長文に重きを置きました。大問4、5、6を徹底的にやりました。塾のデータベースに過去の模試が40回分ぐらいあって、その20回分の大問4、5、6を一週間でやると決めてやりました。その週は学校始まる前、昼を含めて休憩時間、塾にいる時間全てをそれに割きました。わからない単語は印をつけて、答え合わせをしたら意味を調べるノートに書く。それを同時に進めました。初めはめちゃくちゃ時間がかかりましたが、半分を超えてくると見たことある単語が何度も出てくるようになります。昨日分からなかった単語が今日は分かった。そんな時はとっても嬉しくてもっとやろうと思えました。結局、過去問も10年分。

 河合の模試も10回分ぐらいと駿台の模試8回分と、東進の模試25回分して、53回分模試やりました。半世紀分です。英語の長文の学習をしているとだんだん早く読める様になります。調子いい時は、大問6が10分で解けたりします。ただあまり早く読むことを意識しすぎると、事件が起こります。英語読めるけど意味が理解できない事件です。多分これは頭が英語脳になって、英語を英語で理解できる様になる、一歩手前の状態なんだと思うのですが、その微妙な状態で本番っていうのは危険なので、そうなってしまったら、ゆっくりでいいので日本語訳しながら解くというのも1つの手です。もちろん、英語を英語で理解するのが1番いいですが、本番までに時間がない場合は、その手も有効です。

 これだけやれば、60点から160点まで一年であげることが出来ます。逆に言えばこれだけでは、160点しか取れません。皆さんには是非これ以上を目指して欲しいです。英語を得点源にするのはとても大きいです。

 次に国語です。これも、1年前は60点代からのスタートで、本番では141点でした。国語はまず、漢文を制覇してください。これをするだけで、劇的に上がります。6月の模試の時点で、14/50だった僕がこれを二周読んだら43点になりました。だから本当にオススメです。そして、古文。古文は、まずは文法から固めて行ってください。助動詞全部言えますか?助動詞の接続と意味が言えますか?これだけまずは固めると、文章が大体現代語と同じ感覚で読めるようになり、ストレスが減ります。そうすると、知らない単語とかを調べて覚える余裕ができます。実は、古文が本当に嫌いで、最後まで全然やらずに20点代をキープしていたのですが、11月にこれを初めて、12月の模試では、43点とることが出来ました。そこで浮かれて、本番は30点代でしたが、現文でカバー出来たので、よかったです。その現文は80/100でした。一年前はちなみに28点。。。。大問2に関しては0点(鉛筆転がした方が点数取れます。)現文はまず現代文ゴロゴをやってください。ここでそして、現代文は、過去問が一番いい教材です。25年分ガッツリやってください。1つ1つ丁寧に解いて、しっかり復習すること。また、時間を決めてやるのも大事です。現文はなかなかすぐにあげるのは難しいです、根気強く頑張ってくだい。

 一瞬で得点UPを狙えるのは理科基礎です。

 文系だけになってしまいますが、理科基礎は、1日で全て復習できます。言ってしまえば、2日で終わります。夏休みに、塾で二泊三日、山にこもって勉強する会がありました。ここで、僕は理科基礎を徹底的にやってこれだけのプリント量の問題を解いて本番では88点でした。

 ここまでは、美味しい話しかしていませんが、本番で失敗した教科もあります。数学と地理です。地理は、一時期話題になった「ムーミン」の問題。これに動揺してしまいました。大学入試センターやりやがったな、という気持ちになりました。センター試験1日目は、国英社で、1日目が終わった段階で自己採点はしてないですけど、本当にやらかした感があって2日目は気持ちの整理がつかず望んでしまい、最後の数学が悲惨なことになってしまいました。なんだかんだ言って最後の最後は気持ちの部分が大きいです、皆さんは是非僕のようにならないようにしてください。

 最後に、僕は11月ごろまで、サッカーで言う選手権まで部活を続けました。普通科なのでクラスの周りの人は早々に引退して行く中で部活を続けるかどうか悩みましたが、いろんな人に相談に乗ってもらって最終的には、自分で残ると決めました。なんで、悩んだかと言うと、先輩がここで話しているのを聞いて、周りが引退して、AOや指定校で決まって行く中で取り残されて焦りを感じるようになるのかなぁ、と勝手に思い込んでいたからです。しかし、意外とそんなことはありませんでした。これは、考え方はひねくれていますが、自分は周りよりも努力しているのだという謎の自信です。僕は周りよりもある程度早くから対策を始めていたし、勉強に対する取り組みもやっていると(過信ですが)思い込んでいたのでそんなに焦りを感じずに過ごせました。過信も実力が伴えば、大きな自信になります。

 僕が行っていた塾には、英語の模試を4月の段階で160点を余裕で超えるような宇宙人がゴロゴロいて、そんな中で僕はずっと60点とか頑張って80点そんな感じでしたが、「60点も160点も誤差だ、誤差だ、120点差までは誤差、今に追いついたるわ!!」と言って、気にすることなく自分のやるべきことを淡々とこなしていきました。余談ですが実際それを言った友達(阪大医学部)に、2点差ですけど本番勝つことが出来ました。なので、大事なのはしっかり自信をもてる準備を長く続けていることです。不安や焦りは、結局準備不足に他なりません、しっかりした準備を、長くやりつづける事、これで自信はつきます。落ち込む時間すらもったいない。やれることを今から、淡々と進めて行くことをお勧めします。

 (この原稿だけ、3/19の受験報告会のスピーチ原稿を起こしたもの。スピーチの制限時間時間で終了してしまったため、この原稿も唐突に終わったように見える)

Fさん 龍谷大学 文学部 歴史学科 仏教史学専攻(一般入試)

 一年生と二年生の時の僕は、学校では授業は聞いていても、家では復習や予習をほとんどやらずに定期考査の前だけ勉強するような生活をしていたので、日本史や世界史では8割の点数を取れても、かなり苦手だった数学では赤点ということがしばしばありました。

 そんな僕が受験勉強を始めたのは三年生の4月からでした。将来の夢は決まってなかったのですが、自分が今一番やりたいのは歴史の勉強だと思い、歴史を勉強するのにぴったりだった龍谷大学を志望校に決めました。しかし、志望校を決めたはいいものの、何から始めていいかわからなかったので、とりあえず好きな日本史からやることにしました。地歴・公民科の丸小先生に、日本史は空き時間に授業プリントや資料集を見るだけでいいと言われていたのでその通りにしてみたら、模試の点数や過去問の点数がどんどん上がりはじめ、センター試験本番では9割とることができました。

 もちろん他の教科も疎かにしていたわけではありませんが、学校では全く集中できなかったので全部家に帰ってからやっていました。マイスケジュールも一日何時間といった時間でくくる方法が好きではなかったのでほぼ使っていませんでした。先生に言われたやり方でも自分に合っていないと思ったらやらないのもアリだと思います。でも授業はちゃんと聞きましょう。授業の中には生徒の力になる情報がほとんどなので、授業で知識を蓄えて下さい。

 先ほども言いましたが、僕は勉強を何時間するということを決めていませんでした。数字で区切ってしまうとその数字を見て慢心してしまうからです。勉強は適度に休憩を入れながら自分の満足のいくところまでやるのが一番だと思います。僕も受験が近くなっても休憩はとってスマホをいじったりマンガを読んだりしてました。

 食生活や生活習慣の管理も受験には必須です。僕は発酵食品や野菜をたくさん摂ったり適度な運動をしたりして病気にかからないようにしていました。

 まだどの進路に進みたいか具体的に決まってなくてもあせる必要はありません。自分の好きなことが何なのかゆっくり考えてみて下さい。あまり好きじゃないけど潰しが効くからここにするというのは後悔するだけだと思います。将来の夢が決まっていない人は、好きなことが何なのか考えることで進路が見えてくるのではないでしょうか。偏差値がどうとか関係ありません。保護者の方や先生と相談して納得のいく進路をゆっくり決めていって下さい。皆さんが希望の進路を実現されることを祈っています。